カードショップ『FB』店内の一区画、「大群との戦い」と名付けられたそのコーナーには ただならぬ剣呑アトモスフィアが漂っていた。
テーブルの上に敷かれたプレイシートには、「毎ターン ミノタウロスが襲って来る」「デッキは実際ライフ」といった威圧的な文字が至る所にミンチョ体で書かれており、その中央には獲物に群がるミノタウロスの地獄めいた様相が描かれている。
この一角を取り仕切っているのはスキンヘッドのミノタウロスのみで構成されたヤクザクラン「モーギス アグロ クラン」…プレイヤーを囲って棍棒で殴るを信条とする、血も涙もない凶悪集団であり、実際そうと知らずにテーブルに着席したプレイヤーはライフ1点も残さず彼らに剥ぎ取られるのだ。
そして「大群との戦い」コーナーに新たに着席する男。彼の名はアルコン。ゲームデーで2勝2敗1分の失態を演じ、8位入賞を逃したマケグミ・プレイヤーである。
通常ミノタウロスと戦うプレイヤーは、襲われるまでの間に2から4ターンの猶予があるが…アブナイ!アルコンはミノタウロスのライブラリーに近づき過ぎている。これでは1ターンの猶予しかない。
「ザッケンナコラー!」リーダーミノタウロスがヤクザスラングを叫んだ。コワイ!
「テメッコラー! ボーシッ! トーリー、ボーシッ!」コワイ!善良なアクロス市民であれば失禁するであろう。
第1ターン、アルコンは《仕組まれた爆薬》を設置。そして、《湿地の干潟》《溢れかえる岸辺》の2枚をセットランド…2枚を!
ゴウランガ!これこそが 発売日に行われるゼンモンドーめいた暗号を解いた者だけが扱いを許されるヒーロー・ジツ奥義、エクスプローラーだ!
しかし、コントロールデッキが土地を増やしただけではいずれ増え続けるミノタウロスに囲まれてしまう。このままではジリープアー(徐々に不利の意)
だが、アルコンは後ろを振り返り、何者かに呼びかけたのである。「センセイ、ドーゾ」
背後から現れたのは白色のスーツ姿のコーである。
白色スーツのコーは素早くオジギした。「ドーモ。モーギスアグロクランのミノタウロスの皆さん。ストーンフォージです」
オジギ終了後、ストーンフォージと名乗ったそのコーはライブラリーから一本のカタナを取り出した。アンコモンクラスの業物だ。その螺旋状の禍々しい刃には『センコウ』と銘が刻まれていた。
「ザッケンナコラー!」ライブラリーから飛び出したミノタウロスがヤクザスラングを叫びながら突進してくる。ナムサン!
「イヤーッ!」
「グワーッ2点ダメージ!」
第2ターン、アルコンはエクスプローラー・ジツを使い2枚セットランド、そしてストーンフォージはセンコウを鞘から抜き放ちイアイドーの構えを取った。
「「「ザッケンナコラー!」」」ライブラリーから飛び出したミノタウロスがヤクザスラングを叫びながら突進してくる。ナムサン!
「「「イヤーッ!」」」
「グワーッ7点ダメージ!」
なんたる修羅場インシデント!しかし、おお…見よ! 第3ターン、ストーンフォージがセンコウを水平に構えた。 「キリステ・ゴーメン」 刃が高速で回転する…。
消えた。ライブラリーが。
直後、ライブラリーで待ち構えていたミノタウロス達は全て切り裂かれていた。ナムアミダブツ!
「「「「「「「「「「「「「「「グワーッ!」」」」」」」」」」」」」」」
「これがデス・ブレードだ」ストーンフォージは振り返り、カタナを納めた。
「「「アイエエエエエ!」」」
残されたミノタウロスは失禁しながら膝をつき、地面に額を擦り付けた。投了である!
「トドメオサセー!」ストーンフォージが叫んだ。
「ハイ ヨロコンデー!」アルコンは設置した爆薬に2マナを注ぎ込んだ。
「「「アバーッ!」」」ミノタウロスは爆発四散した。ナムアミダブツ!
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「生ぬるいな、アルコン=サン」背後で様子を見ていたサブカルが声を上げた。「俺ならもっと簡単な方法を使う。俺は詳しいんだ」
「知っているのかサブカル=サン!」
「ミラディン社製のチャリスを使えば実際ベイビー・サブミッション」
チャリスが手札に来るまでマリガンし…設置するというのか!?なんたるツキジめいた思考の持ち主か、サブカル=サン。
テーブルの上に敷かれたプレイシートには、「毎ターン ミノタウロスが襲って来る」「デッキは実際ライフ」といった威圧的な文字が至る所にミンチョ体で書かれており、その中央には獲物に群がるミノタウロスの地獄めいた様相が描かれている。
この一角を取り仕切っているのはスキンヘッドのミノタウロスのみで構成されたヤクザクラン「モーギス アグロ クラン」…プレイヤーを囲って棍棒で殴るを信条とする、血も涙もない凶悪集団であり、実際そうと知らずにテーブルに着席したプレイヤーはライフ1点も残さず彼らに剥ぎ取られるのだ。
そして「大群との戦い」コーナーに新たに着席する男。彼の名はアルコン。ゲームデーで2勝2敗1分の失態を演じ、8位入賞を逃したマケグミ・プレイヤーである。
通常ミノタウロスと戦うプレイヤーは、襲われるまでの間に2から4ターンの猶予があるが…アブナイ!アルコンはミノタウロスのライブラリーに近づき過ぎている。これでは1ターンの猶予しかない。
「ザッケンナコラー!」リーダーミノタウロスがヤクザスラングを叫んだ。コワイ!
「テメッコラー! ボーシッ! トーリー、ボーシッ!」コワイ!善良なアクロス市民であれば失禁するであろう。
第1ターン、アルコンは《仕組まれた爆薬》を設置。そして、《湿地の干潟》《溢れかえる岸辺》の2枚をセットランド…2枚を!
ゴウランガ!これこそが 発売日に行われるゼンモンドーめいた暗号を解いた者だけが扱いを許されるヒーロー・ジツ奥義、エクスプローラーだ!
しかし、コントロールデッキが土地を増やしただけではいずれ増え続けるミノタウロスに囲まれてしまう。このままではジリープアー(徐々に不利の意)
だが、アルコンは後ろを振り返り、何者かに呼びかけたのである。「センセイ、ドーゾ」
背後から現れたのは白色のスーツ姿のコーである。
白色スーツのコーは素早くオジギした。「ドーモ。モーギスアグロクランのミノタウロスの皆さん。ストーンフォージです」
オジギ終了後、ストーンフォージと名乗ったそのコーはライブラリーから一本のカタナを取り出した。アンコモンクラスの業物だ。その螺旋状の禍々しい刃には『センコウ』と銘が刻まれていた。
「ザッケンナコラー!」ライブラリーから飛び出したミノタウロスがヤクザスラングを叫びながら突進してくる。ナムサン!
「イヤーッ!」
「グワーッ2点ダメージ!」
第2ターン、アルコンはエクスプローラー・ジツを使い2枚セットランド、そしてストーンフォージはセンコウを鞘から抜き放ちイアイドーの構えを取った。
「「「ザッケンナコラー!」」」ライブラリーから飛び出したミノタウロスがヤクザスラングを叫びながら突進してくる。ナムサン!
「「「イヤーッ!」」」
「グワーッ7点ダメージ!」
なんたる修羅場インシデント!しかし、おお…見よ! 第3ターン、ストーンフォージがセンコウを水平に構えた。 「キリステ・ゴーメン」 刃が高速で回転する…。
消えた。ライブラリーが。
直後、ライブラリーで待ち構えていたミノタウロス達は全て切り裂かれていた。ナムアミダブツ!
「「「「「「「「「「「「「「「グワーッ!」」」」」」」」」」」」」」」
「これがデス・ブレードだ」ストーンフォージは振り返り、カタナを納めた。
「「「アイエエエエエ!」」」
残されたミノタウロスは失禁しながら膝をつき、地面に額を擦り付けた。投了である!
「トドメオサセー!」ストーンフォージが叫んだ。
「ハイ ヨロコンデー!」アルコンは設置した爆薬に2マナを注ぎ込んだ。
「「「アバーッ!」」」ミノタウロスは爆発四散した。ナムアミダブツ!
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「生ぬるいな、アルコン=サン」背後で様子を見ていたサブカルが声を上げた。「俺ならもっと簡単な方法を使う。俺は詳しいんだ」
「知っているのかサブカル=サン!」
「ミラディン社製のチャリスを使えば実際ベイビー・サブミッション」
チャリスが手札に来るまでマリガンし…設置するというのか!?なんたるツキジめいた思考の持ち主か、サブカル=サン。
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ユウジョウ!